日本福祉新聞社
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第一面 i n d e x > 人権・人種・性の権利・差別 > ジェンダー
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『ジェンダー』
「性差」と訳されることが多い。権利や教育、就労やその機会などさまざまな場面での男女の不平等が全世界的に問題化される中で、中心的な概念として取り扱われる言葉。「ジェンダーの平等」などという使われ方をする。「ジェンダーフリー」性別による役割分担からの解放。
●ジェンダーギャップ
男女間の社会的、文化的な違い。ものの感じ方や考え方の違い。たとえば「妻は夫に従うもの」という考え方を伝統的に持ち続けている文化の中に暮らす人々に対し、ジェンダーギャップを明確にしていくデリケートな作業が行われる。
●背景としての女性解放(フェミニズム)運動
長年に渡り、屈辱的で不平等な扱いを受けてきた「女性」という人間を構成するアイデンティティを見直し、権利として平等を勝ち取ってゆこうという運動で、20世紀になって盛んに叫ばれるようになった。当初は、社会によって押し付けられた性差を克服することを目的としていたが、そうした「性差の克服」という考え方自体がすでに近代国家によってつくられた「性差」の上に依拠していることが明らかに成っていく中で、さらに「男性の優位に対する、女性という劣勢」という位置付けでの克服闘争は限界があり、「女性」の中にもさらに「白人の女性」「有色人種の女性」「同性愛者の女性」という順で優劣構造が存在することを暴いた。近年では、社会的弱者や被差別者としての「女性」の位置付けから、自分自身が置かれている差別構造や抑圧されている要因に気付き、その状況を変革させていく方法や自信、自己決定力を回復・強化できるよう援助する運動へと変わっていった。それは「庇護」や「救済」ではなく「本来の権利や人格を保つための力付けとして「規定されたジェンダーから解放され、性差を認め、さらに自由な性の選択を求めようとする支援」といわれる。
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