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不妊治療
深刻な『不妊治療』への期待
国策としての「少子化」を背景としたものなどではなく、「妊娠」「出産」を願うひとびとの願望は強い。
「子をのぞむ」様々な背景があり、夫婦、あるいは、夫、妻、祖父母、兄弟姉妹、従兄弟、親戚、友人、知人など、『不妊治療』へとかりたてる人的刺激は多く、いきおいは、計り知れない。
●『不妊』とはなにか 正しく知る
溢れる情報や不確かなことに惑わされないように不妊症や不妊治療について知っておく必要がある。
積極的に子づくりを続けたことで、1年で9割以上のカップルが妊娠した、というデータもある。タイミングをはかって積極的に子づくりをしても、約1割は1年以内に妊娠していない。いわゆる「タイミング法」を積極的に行って毎月努力しても約1割が妊娠しない。セックスしない周期があったり、セックスしても妊娠するためのタイミングが合っていなければ、妊娠するまでにもっと時間がかかる。
周期あたりの妊娠率、すなわち妊娠するまでにかかる期間は、女性の年齢に大きく影響される。男性は年齢による差がほとんど見られないが、女性は年齢が上がるにつれて、妊娠するまでに時間がかかっていく。
健康上は問題のないカップルでも、女性の年齢によって、妊娠のしやすさは左右される。近年は晩婚化や晩産化の影響で、子づくりをはじめたときには、すでに、妊娠まで時間がかかる年齢になっていて、なかなか妊娠しないと感じる人が多くなっていることが想定されている。
日本産科婦人科学会では、不妊症について、表現している。
「ある一定期間、性生活を行っているにもかかわらず、避妊しないで2年以上妊娠に成立をみない場合を不妊という」
「その一定期間については1年から3年までの諸説があるが、2年というのが一般的である」
『不妊症』とは「結果として妊娠しない状態」のこと。
「身体の状態」を定義しているものではない。
性生活を行っている、といっても、頻度については触れられていない。
妊娠しない期間についても、1年から3年の諸説がある。
『不妊症』というと、病気のような印象を受けるが、実はとてもあいまいなものであるということ。
「なぜ妊娠しないのか?」
たまたま「妊娠しづらくなっている」
妊娠を妨げる要因があって、不妊治療を受けなければ「妊娠できない」状態。
年齢の影響で時間がかかっている。
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