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セクハラ・リベンジポルノ
●セクハラ
職場や学校、地域コミュニティ、組織や人間関係において、そこに性的な要素が介入することのない状況や環境であるにもかかわらず、相手の意志に反して不快や不安な状態に追いこむ性的な行為、いわゆる「性的ないやがらせ」などを指す言葉として流通している。
セクハラは、1970年頃にフェミニストの側から提出され、広く一般化した言葉で、当初は、対象を女性としていたが、男性が女性からセクハラを受ける場合や、同性間によるセクハラも認知され、近年では、自身の性自認と異なる精神的苦痛をこうむることとして論じられている。
職場で身体を執拗に触れたり、性的メールを送ったり、
水着写真を貼る、
就職での面接時に性経験を聞かれたり、
医療機関に受診した際に医師にいわれるがままに脱衣や性器に触られたり、
行為をもった相手に一方的に付け回したり、
公私混同している社長と秘書との関係
など、行なっている者が無自覚である場合も多い。
いやがらせをする意図がない場合にも、行為を受けた者が「不快」を感じるか否かで、セクシャルハラスメントに当たると提起される場合も含まれる。
問題発生の根底に、組織や関係性での上の立場の者が下の立場の者に行なう、いわゆる「パワーハラスメント」の存在も指摘されている。
人権意識や性差別、あるいは個人の尊厳や自立が未成熟な社会/組織/家庭において、こうした認識の相違に由来する人間関係の悪化が深刻な疎外をもたらし、被害者が不利益をこうむるケースが多い。
セクハラが広く知られるようになったことや、その問題により社会的地位を失うケースを学習した結果、知識者が、詭弁を弄し事実否認をする狡猾な例や、逆に「人権侵害による逆告訴/示唆」も増えている。
多くの人権問題がそうであるように、問題が表面化した場合、頼るべき適正な組織はなく、個々人が相手に対して法的手段に頼らざるをえず、解決までに精神的苦痛はいうに及ばず、時間的/経済的/社会的な損害ははかりしれず、長期化、深刻化する例もみられる。
また一方、セクハラの定義が曖昧で、相手がセクハラと思えば成立するとといった解釈の幅の広いことから、嫌がらせの意思がなくても、性的な事を問題とされたと強引に一方的にセクハラを成立させたり、またそれをさらに悪用して、逆に対象者に社会的被害を与えるといったことでのトラブルも多い。
●リベンジポルノ
「リベンジ(revenge)」という言葉から、日本語に親しむものにとって、どういった対語が頭に浮かぶだろうか。「ポルノ(porn)」もしかり。
実際に、被害にあっている女性の実態には程遠い言葉。「腹いせ」「しかえし」「ポルノ画像」
別れた元交際相手などが、相手から関係を拒否されたことに対し、私的に撮影していた相手の裸の写真や性的画像や動画などを、相手の人格を貶める目的で、無断でネットの掲示板などに公開する行為。
近年、被害は多く報道され、実際にリベンジポルノを受け入れる、あるいは推奨し、投稿を待ち望んでいるかのようなサイトも多く存在する。
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