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第一面 i n d e x > 災害・犯罪被害 >  ミッシングチルドレン・幼児誘拐
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ミッシングチルドレン・幼児誘拐



誘拐されたり、家出して行方不明になる子どもたち、いわゆる「ミッシング・チルドレン」が世界中で深刻な問題になっている。たとえば米国では、司法省の調査によると18歳未満の行方不明者総数は、およそ約131万人以上にも達するという。行方不明者の内訳は、家出が約63万人、誘拐が約3万3千人、離婚などで両親に連れ出され不明になったケースが約12万人。誘拐などにより死亡、負傷した子どもも約20万人に及ぶという。非営利団体が、子どもの写真入りのチラシを家庭に配布し、24時間体制で電話情報も受けていたり、牛乳パックに顔写真を印刷し情報を求めたりしている。米国での子どもの行方不明の主な理由は、増え続ける両親の離婚など家庭内の問題が大きな原因になっている、といわれている。両親による誘拐は、決して愛情からではなく、相手の親に対する仕返しの気持ちが原因のことが多く、また誘拐者のほとんどは感情的にバランスを欠いており、暴力を振るうアルコール中毒者であることも報告されている。一方、誘拐・監禁の多くは性的暴力やレイプと結びついており、深刻な事態となっている。他方、アジアやアフリカなどでは、人身売買として連れ去られることも多く、世界中をネットワークする誘拐組織も存在するともいわれている。目的は、性的暴力に加え、劣悪な環境での労働力確保や臓器売買のためだともいう。日本でも、子どもの行方不明は起こっており、家出であるのか、誘拐であるのかさえ不明なケースもある。少女が監禁されたり、少年がらみの事件が相次いでいる。政府も「ミッシング・チルドレン」対策に乗り出しているものの、まだまだ解決が難しい状況だ。
<防止策として、子どもを守るためのヒント>
○家族間の会話を増やす。
○子どもの安全を守る教育、たとえば、「幼児でも自分の名前、住所、電話番号が言える」「コレクトコールがかけられる」「一人で留守番をする時、訪問者にドアを開けない」「遊んだり、学校の行き帰りは友だち同士で行ない、決して一人にならない」「見知らぬ大人には決して話しかけず、話しかけられても応えない」「見知らぬ人がおかしなしぐさをしようとしたら、大声をあげて逃げる」「見知らぬ車に近寄らない」「身体を触らせない」など、徹底し、日頃から注意する。
○万一に備え、半年に一回は子供の顔写真を撮っておく。

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