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第一面 i n d e x > しょうがい者支援 > 精神しょうがい
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『精神しょうがい』


精神しょうがい者の抱える孤独

精神しょうがい者が直面している重要な要素の一つに、「孤立」や「孤独」という問題がある。精神しょうがい者に限らず、他のしょうがい者や社会的弱者やマイノリティといわれる人々、さらには現代社会に生きる人々全般に「孤立」や「孤独」といった問題は、広く関わっているとも言えるが、その中にあっても、こと精神しょうがい者の抱える「孤独」は、特殊でさらに深いと言える。 たとえば、「支えあい、分かち合うもの」としての家族との関係においても、彼/彼女を真に理解し、サポートしていると言えるかといえば、そうだと言い切れるものではない。ましてや、病みに至る本人の生育環境が両親や祖父母、兄弟姉妹らの言動が大きく起因しているような場合、家族はむしろどのような他人よりも残酷である。
社会福祉教育が進み、しょうがいを「個性」と置き換え、理論的に乗り越えようという試みはある程度成功しているとも言えるが、「理解されない」あるいは「理解できない」といった、精神しょうがい者の抱える深奥の「孤独」を放置したり是認したりする、すり替えにも使われかねない。 彼らを支える具体的な社会資源は乏しく、彼らを取り巻く様々な社会福祉関連の人々、地域の保健所や社会福祉法人やNPO法人の活動は、一見頼もしい反面、そうした組織が地域で「正義」の基準として機能し、あるいは権力と化し、華々しい「正しい活動」を行なうその手の指の間から、こぼれ落ちる、あるいは、はらいおとされる精神しょうがい者もまた数多い。一見「救済者」に見えても、その実、全くの加害者であるという事態もおこる。だが、そうしたときに護られるのはいつも「組織」であり、精神しょうがい者「個人」ではない。 そうして精神しょうがい者たちは、再び自身を責め、「孤立」していく。
生死を分かつぎりぎりで生きている精神しょうがい者にとって、自己のしょうがいを「悪」や「無価値」と位置付けられ、差別される世界の中で生きていくことは、なみたいていではない。
このように、精神しょうがい者は、「自己への信頼」に限らず、何重にもあらゆる人々、グループ、社会によって疎外されている。誰が本当の仲間なのか。理解者なのか。援助者なのか。孤独な精神しょうがい者の目に世界はどのように映っているのか。
●通院患者の増加
集中する医院では、1日100人を越えることも出てきたともいう。
年齢層も広く、抱えている問題も多岐にわたっている。
背景には、こころの問題を扱う精神科医院の絶対的不足が指摘されている。
長引く不況により、職場環境、家庭環境の悪化が影響しているケースも多いとされる。
社会的ストレス、家庭内ストレス、いろいろな形で、こころの問題を引き起こす。
精神科医の「潜在的な需要」は増え続けている。
「こころの悲鳴」「こころの重圧」「こころの問題」を自力で解決できたなら、それは素晴らしいこと。
けれども、「こころの悲鳴」「こころの重圧」「こころの問題」は、それ自体が、問題を解決する能力を奪うことも多い。
それどころか「こころの悲鳴」「こころの重圧」「こころの問題」があることにさえ気付く能力さえ奪われてしまっていることも珍しくない。
「生活していくこと」「生きていくこと」がつらく、大変なものになってしまっている。
ときに、患者を支える家族や養護者への精神保健福祉的な介護上のアドバイスが、一番重要なポイントになることもある。
また当然、精神科医にたいしても「精神科医としての有能さ」にくわえ「分析する力だけではなく、統合し、総合的に援助するスキーム、社会機能や、コミュニティーを積極的に地域に形成する能力」「世界的視野に立ったハイレベルの人権擁護意識のある医師」といった能力が要求されている。
いまもなおはびこる診療報酬だけを目的としたかのような、処方箋だけを書き、大量の薬を売りさばく精神科医だけは避けたい。

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