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第一面 i n d e x > しょうがい者支援 > 知的しょうがい
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知的しょうがい



知的しょうがい、精神遅滞、知的発達しょうがい、精神発達遅滞などとも呼ばれるが、先天的な染色体異常によりその病状が固定されているものと、判断力や記憶力などがどう年齢の者と比べて遅滞しているというケースとあり、総合してしょうがいと呼ぶことには問題があるとする意見もある。年数を伸ばし粘り強くしっかりとした教育体制を組めばなお発達は続くと考えられるからだ。ただし、しょうがいではない、とすると現行の社会保障制度から取りこぼされる恐れも出てくるといったパラドックスに陥るといった状況がある。そもそも法令上は、なにをもってして知的しょうがいであるのかといった一般的な定義は存在しない。ただ実際問題として、日常生活上の様々な問題を処理する上での読み書きや金銭の計算など頭脳を使う知的行動に支障があることは事実である。「知能指数が70ないし75未満」といった定義がなされることもあるが、これも通常、発達期以後におきた事故の後遺症や高齢者の認知証などによる知能の低下は知的しょうがいとしては扱われない。このように定義や基準が取りざたされる一方、知的しょうがい児(者)をとりまく環境はなかなか進展しない。犯罪や事件に巻き込まれる事も多く、周囲からの真の理解は得られにくい。

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